連合チームの参加数は過去最多の86チーム
野球人口の減少の影響で、今年の連合チームの参加数は過去最多の86チーム(234校)とのこと。人数が集まらないチームだから野球を辞めたいと思うでしょうし、思春期の高校生にとっては連合チームで出場することへの恥ずかしさもあるでしょう。部員が揃わない野球部ということで校内で笑いものになっているかもしれません。でも、彼らは野球を続けるという選択をしました。強豪校と対戦し屈辱的な敗北を味わうかもしれないのに彼らはグランドに立つことを選択しました。何故だろう?野球が好きだからか?その答えを知りたいという気持ちと戦うことを選んだ彼らにエールを送りたくて神宮第二球場に足を運びました。
連合チームとは対照的な対戦相手
東東京大会の二回戦錦城学園-浅草・かえつ有明・科学技術・桐ヶ丘の対戦。錦城学園は私学で、部員数も多く東東京大会でベスト16は狙える可能性がある強豪チームで今日の試合は、ブラスバンドとチアリーダーの応援付き。
一方、浅草・かえつ有明・科学技術・桐ヶ丘の連合チームはシートノックを見てもぎこちなくお世辞にも上手いとは言えず、応援も同級生や先輩、一部の学校関係者のみでまとまりのある応援も期待出来ません。対照的な両チームの対戦となりました。
浅草・かえつ有明・科学技術・桐ヶ丘連合チームの奮戦に胸熱く
結果的には、16-2で6回コールドゲームでしたが、そこまで点差を感じる内容ではなかったように思いました。角谷君も変則的な左ピッチャーで序盤はコントロールに苦しみながらも相手打線を粘り強く抑える投球でした。ただ、変化球のコントロールが定まらず、それがバッテリーミスに繋がってしまいランナーの進塁を許し防げていたかもしれない点を簡単に与えてしまったことでリードを広げられてしまいました。
打線は、きっちりとスイングする打者も多く、クリーンヒットが何本も出ていました。
何より守備の時の声がけや攻撃前の監督の指示をまっすぐな目で見つめる視線。野球に集中している姿勢に感銘し胸を熱くし、2点目を奪ったときは本当に感動し、大声で声援を送っていました。
連合チームの課題
全ての連合チームが同じ課題を抱えているとは限りませんが、観戦した浅草・かえつ有明・科学技術・桐ヶ丘はバッティングや正面の打球処理とスローイングは、それなりに対応出来ていましたが、課題は連携プレーや実戦不足による判断ミス。先に述べたバッテリーエラーも経験不足などの影響もあるのではないでしょうか。あと、根本的なことですがフィジカル面の課題も気になりました。もちろん彼らの練習不足もあるでしょうが、学校も違えば住んでいる地域も異なり合同練習も週に何回出来ているでしょう。また、合同練習が出来たとしても、そもそも部員不足でしっかりとした野球の練習が出来ているのか。用具はどうしているのか。また、集まった時は、それなりにモチベーションも上がり集中した練習が出来るでしょうが、各校での練習となると数人で練習をすることになりますので、出来る練習も限られるでしょうし、練習試合は春から何試合出来たのでしょう。何よりモチベーションの維持が難しいように思います。色んな苦労がある中で高校野球を続けてくれたことにこちらが感謝したいです。
最後に、学校関係者と思われる方々が応援に駆けつけてくれましたが、野球部は部員不足かもしれませんが、ブラスバンドなども部員不足なんでしょうか。平日ならともかく、この辺のサポートを学校側が少しは気を配ってくれると選手達への励みに繋がるのではないかと。かく言う自分にも何も出来ません。球場に足を運びチケットを買うことが高校野球の発展に繋がればとは思っていますが、本当に貢献出来ているのかはわかりません。やはり拍手と声援しかないのでしょうか。連合チームの数が減ること、連合チームだからこそしっかりとしたサポートが出来る野球界であって欲しいです。
コメント
コメントを投稿