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第140回北信越地区高等学校野球大会 総括

春季北信越野球大会 トーナメント表

星稜高校の春4連覇、3季連続優勝で幕を閉じた春季北信越大会。

1回戦対砺波工戦、6-0。
準々決勝対東海大諏訪戦、4-2。
準決勝対富山第一戦、5-2。
決勝対敦賀気比戦、3-1。

結果も内容も夏に向けて自信に繋がる戦いぶりだったのではないでしょうか。
4試合戦い、奥川君はもちろんですが、2試合5回2/3を投げて失点、自責点0だった寺沢君。同じく2試合(うち先発1試合)9回3/1を投げて四死球1で自責点2の荻原君。さらに、準決勝に先発して6回を投げて8奪三振の寺西君と投手陣の安定感が抜群でした。県大会では対戦相手との実力差によって結果にばらつきが出てきますが、少なくとも今回対戦した4チームは夏の甲子園に出場してもおかしくない高レベルのチームです。そんなチーム相手に、この結果は天晴れです。奥川君が普通に投げればある程度以上の結果を残すことは言うまでもありませんが、寺沢君、寺西君、荻原君のこの大会の投球内容と結果はとても素晴らしく、夏の大会を勝ち抜くためには奥川君以外の投手陣の活躍は絶対条件であるため、この3人が全国レベル相手でも十二分に戦えることを証明してくれたことはチームにとって大きな財産です。
あと、この3人は、各々が投球に関して何かコツを掴んだのか春になり本当に大きく成長し一皮向けたような気がします。夏までは、まだ1ヶ月以上ありますのでさらに成長するのではないでしょうか。頼もしい限りです。

野手陣も大爆発とはいきませんでしたが、準決勝と決勝は逆転勝利だったので、ゲームの流れの中で勝負強さ、粘りのようなものが出てきた気がします。県大会の決勝もそうでしたが、終盤に粘れる強さがあると多少リードされた展開でも落ち着いて試合が出来ますし、投手陣が良いだけにリードされたとしても最小失点差を追いかける展開になることが想定されるので、ここ一番でのチャンスを生かせるチームになってきたと感じます。しかも、打順に関係なくチャンスを作れ、点に結び付けられているところに成長を感じます。

何はともあれ、最後の夏まで残り僅か。球児諸君の日々の努力、精進には頭が下がるばかりで偉そうなことは言えませんが、ただ、人生を少し長く生きているものとして言わせてもらえるなら、今の一瞬はもう二度と戻らない瞬間なので、つらい事も苦しいことも全部ふっくるめて楽しんでほしいです。仲間たちと思いっきり野球を楽しんでほしいです。

最後に高校野球において最大の目標は夏の全国制覇であり、甲子園での勝利が評価されることは言うまでもありませんが、北信越大会の春4連覇、3季連続優勝は、そう簡単なことではありません。生徒が入れ替わり、チーム力が異なる中での快挙は、やはり林監督をはじめとする指導者の方々の指導方法が間違っていないことを証明するものなのではないでしょうか。
明日から林監督は現場復帰予定ですが、反省すべ点は当然反省しつつ、自身が築き挙げてきたものはけっして間違いではないのだと堂々と現場復帰して欲しいです。

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