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第143回北信越地区高等学校野球大会 総轄

 星稜3連覇ならず。センバツも厳しい状況

北信越大会準決勝星稜-上田西の一戦は、5-4で上田西が逆転勝ち。星稜は残念ながら北信越大会での連勝も止まり来春のセンバツ出場は厳しい状況になってしまいました。
試合展開を振り返ると中盤までは星稜ペースで試合が進み後半は上田西の勢いが上回り星稜からすると粘りきれなかったという展開でした。
また、4回表に1点を追加し2点をリードし徐々に突き放して行きたいところで4回裏に上田西の飛鳥井君にソロホームランを打たれ、6回も良い形で追加点を上げ4-1とした裏に飛鳥井君に3ランホームランを浴び同点に追いつかれました。こうなると完全に流れは上田西ですね。上田西の左腕エース山口君も完全に息を吹き返しボールに気持ちが乗っていましたね。

この敗戦から見えた課題

石川大会から北信越の準々決勝まで圧勝で勝ち上がってきたため、課題らしい課題が見つかりませんでしたが、上田西との一戦を通して課題が見えてきたように思います。

投手陣について

まずは、エースの野口君ですが、昨日の試合を見る限りでは5回までと6回以降では全く違う投手のようでした。5回までは相手からするとタイミングが全く合っていない状態で、被安打4に奪三振5という内容でしたが、6回以降の3イニングでは、被安打6に奪三振も2でした。体力的な面なのか、相手のタイミングが合ってきたのかはわかりませんが、映像を見る限りは少し球のキレがなくなった様に感じましたね。右バッターでも変則的なフォームから繰り出されるストレートに手が出ないというシーンも見られたので、なかなか一発勝負で彼を捉えるのは難しいと思います。それだけに大事な試合で投げきれる体力と技術をこの冬に身につけてほしいですね。
野口君はエースなので同点に追いつかれても続投だったのでしょうが、捉えられている感じがしたので、マーガード君への継投という選択でも良かったように思います。逆に、マーガード君がこのレベルでどれだけ通用するのかも見てみたかったです。彼の成長が今チームのカギですから。野口君以外に強豪相手に通用する信頼できるピッチャーがいれば昨日のように絶対に勝たないといけない試合では選択の幅が広がりますからね。

野手陣について

昨日の試合では、左腕相手に谷端君と中谷君に一本出なかったのが気になります。10安打を放ちながら4点に留まった理由も、長打が吉田君のツーベース1本でしたし、谷端君と中谷君という長打を期待できる二人からヒットが生まれなかったのが悔やまれますね。
ただ、出村君や中田君、黒川君といった左バッターが左ピッチャーを苦にしないところは良い面ですし、1年生の若狭君や石川大会でスタメンではなかった黒川君がスタメンとして定着することでチーム内の競争が生まれ選手のレベルアップに繋がるのでこれも良い面ですね。

神宮大会の出場もありませんし、今年は長い冬になりそうです。連覇とか連勝とかそういう重圧から一度開放され挑戦者の立場で冬場の厳しいトレーニングを乗り切ってもらい最高の夏にしてほしいですね。

星稜ベンチ入りメンバー

背番号名前ポジション学年出身投打身長体重
1野口練投手2年福井永平寺リトルシニア左/左174/68
2中谷大翔捕手2年金沢リトルシニア右/右178/80
3小林青空内野手2年西淀ボーイズ右/右180/72
4吉田竣希内野手2年小松ボーイズ右/右167/63
5谷端将伍内野手2年星稜中右/右172/71
6出村夢太内野手2年星稜中右/左174/77
7渡辺大亮外野手2年福井永平寺リトルシニア右/右176/78
8中田達也外野手2年加賀ボーイズ右/両176/78
9吉岡裕希外野手2年星稜中右/右171/65
10黒川怜遠外野手2年泉州阪堺ボーイズ左/左169/68
11マーガード真偉輝投手1年宜野湾ポニーズ右/右184/87
12佐々木優太捕手1年星稜中右/右-/-
13永井士航内野手2年福井永平寺リトルシニア-/--/-
14若狭遼之助外野手1年東京神宮リトルシニア-/--/-
15角谷飛雅内野手1年氷見市立北部中-/--/-
16網谷亮太投手2年星稜中右/右170/68
17竹村健太投手2年星稜中左/左170/68
18岡野翔陽投手2年金沢市立港中右/左184/83

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