星稜-明徳義塾 あの伝説から27年ぶりの対戦
1992年夏の甲子園2回戦 星稜-明徳義塾の一戦。超高校級スラッガーの松井選手に対して五打席連続敬遠という前代未聞の作戦で明徳義塾が3-2で勝利し物議を醸し出したあの試合以来27何年振りに両校が公式戦で対戦しました。星稜ベンチ入りメンバー
1 荻原吟哉 右/右 2年
2 内山壮真 右/右 2年
3 今井秀輔 右/右 2年
4 街道陸 右/左 2年
5 知田爽汰 右/左 2年
6 出村夢太 右/左 1年
7 中田達也 右/両 1年
8 吉田竣希 右/右 1年
9 花牟禮優 右/左 2年
10 寺西成騎 右/右 2年
11 野口練 左/左 1年
12 高木宏望 右/左 2年
13 倉知由幸 右/左 2年
14 林大陸 右/左 2年
15 中谷大翔 右/右 1年
16 松本笙 右/右 2年
17 笠井昴己 右/左 2年 → 安土慶 左/左 2年へ変更
18 田岡宏基 右/右 2年
明治神宮大会はベンチ入りメンバーが18人。当初ベンチ入りメンバーは北信越大会と変わらない予定だったようですが、急遽、ピッチャーの安土君がベンチ入り。寺西君が怪我をした模様です。背番号の入れ替えはあるもののレギュラー争いの激しさは相変わらずという感じです。
試合総括
結果は8-5で明徳が勝利しリベンジはなりませんでした。先発荻原君が3回まで安定した投球内容で明徳打線を抑え、内山君が先制タイムリーを放ち星稜ペースで試合が進むと思った矢先に荻原君が明徳打線に捕まりバッテリーミスも重なり4失点。さらに、5回もヒットとエラーでランナーを貯められた後に3ランホームランを浴びてしまい6回8失点(自責点5)。星稜も追い上げを見せましたが及ばず、あえなく初戦敗退となってしまいました。
課題
新チーム結成以降、石川大会と北信越大会の公式戦を見る限り課題らしい課題もなく順調に来ていましたので、全国の強豪相手にどこまで通用するかのかを試す意味でとても良い機会となったと思います。
まず荻原君。夏の甲子園から石川大会、北信越大会とフル回転で投げてきた影響で疲労が重なっていたことと、対戦相手に球種や球筋の情報が伝わっていると考えられるますので北信越大会の準決勝(佐久長聖戦)から打ち込まれる場面が見られるようになってきました。しかも、明徳戦では見事に2巡目以降に捉えられてしまいました。140キロを超えるようなストレートを投げるタイプでもありませんので、万全の状態を維持し冬にスケールアップしてもらいたいです。
また、守備が乱れて失点してしまう場面も多かったように思います。バッテリーエラーも多かったたですが、今後、十分改善できる部分だと思います。各々の守備レベルは高いため、そこまで気にする必要はないでしょうが、こういう大会でミスが目立ったことで気を引き締める意味でも、かえってよかったかもしれません。
収穫
打線の良さは相変わらず。四国大会の防御率が1点台という明徳左腕の新地君に対して11安打は流石です。しかも、左バッターがタイミングを外されることなく鋭い当たりを放ち11安打のうち9安打が左バッター。スタメン出場して見事にホームランを放った倉知君は見事でしたし、外野陣のレギュラー争いは激しさが増す一方です。
投手陣でも野口君が2イニングを投げて無失点。荻原君、寺西君以外にも計算が出来るピッチャーが確実に育ってきてます。一冬越えればさらに成長するのではないでしょうか。また、急遽ベンチ入りした安土君も1イニングをしっかりと無失点に抑えてくれました。球速的には、厳しい面がありそうですが、逆に相手打者の打ち気をそらす形になり速い球に慣れている強豪校で、左バッターが並ぶ打線の短い場面なら十分通用するのではないでしょうか。基本的には荻原君、寺西君、野口君が軸であることは変わらないでしょうが安土君をベンチに入れることで、序盤から追いかける展開になったときに控え野手の層が厚いだけに積極的に代打策が打てると思います。
星稜の各左バッターが左ピッチャーに苦手意識がない理由の一つとして、先日、星稜グランドに足を運んだときに佐久長聖のピッチャーを想定し左の安土君がバッティングピッチャーをやっていました。明徳を無失点で抑えられるピッチャー相手に練習が出来ますし、先週は3年生の寺沢君が紅白戦の相手だったようです。甲子園で139キロをマークし、世代を代表する左腕を相手に紅白戦が出来るので試合で苦労するはずがありません。こういうところに黄金時代が続く理由があるような気がしますね。
投手陣でも野口君が2イニングを投げて無失点。荻原君、寺西君以外にも計算が出来るピッチャーが確実に育ってきてます。一冬越えればさらに成長するのではないでしょうか。また、急遽ベンチ入りした安土君も1イニングをしっかりと無失点に抑えてくれました。球速的には、厳しい面がありそうですが、逆に相手打者の打ち気をそらす形になり速い球に慣れている強豪校で、左バッターが並ぶ打線の短い場面なら十分通用するのではないでしょうか。基本的には荻原君、寺西君、野口君が軸であることは変わらないでしょうが安土君をベンチに入れることで、序盤から追いかける展開になったときに控え野手の層が厚いだけに積極的に代打策が打てると思います。
星稜の各左バッターが左ピッチャーに苦手意識がない理由の一つとして、先日、星稜グランドに足を運んだときに佐久長聖のピッチャーを想定し左の安土君がバッティングピッチャーをやっていました。明徳を無失点で抑えられるピッチャー相手に練習が出来ますし、先週は3年生の寺沢君が紅白戦の相手だったようです。甲子園で139キロをマークし、世代を代表する左腕を相手に紅白戦が出来るので試合で苦労するはずがありません。こういうところに黄金時代が続く理由があるような気がしますね。
いろんな魅力がある明治神宮大会
さて、星稜が負けてしまったので残念ながら準決勝・決勝を観戦しに神宮に足を運ぶことはありませんので、一足早く振り返り。
まずは、開会式。昨年は記念会館にて大会前日に行われていましたが、今年は神宮球場で行われました。甲子園のように選手が入場して行進するとかは無くスケールは小さめでした。開会式後に札幌大谷の現世代のキャプテンと思われる背番号5をつけた選手がいましたが、札幌からこの日のためだけに一人で来たのでしょう。少し寂しそうでした。
神宮大会の魅力は選手はもちろん出場していない全国有名校の監督やスカウトがすぐ近くにいることです。目にしただけでも星稜内山君にすれ違ったり、国士舘の選手がすぐ近くに歩いていたり、星稜OB山本省吾さんが観戦していたりなど。
また、普段見ることのない地域の高校を見られることは新しい発見があります。今回で言えば開幕カードを戦った倉敷商業の女性記録員が選手に負けないくらいの大きな声をベンチから出していましたし、対戦相手の健大高崎の女性マネージャーらしき生徒は古くからのファンと思われる観客を見つけては座布団とお茶を配っていました。中京大中京のエース高橋君はサインを求められしっかりとサインや写真撮影に応じており、控え選手はスタンドでまず保護者の方々に挨拶をしていました。こういう野球以外の姿を間近に見られるのもこの大会の魅力です。東京で唯一見られることが出来る高校野球の全国大会。来年も楽しみです。
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