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第141回北信越地区高等学校野球大会 総括

第141回北信越地区高等学校野球大会 トーナメント結果

星稜、4季連続優勝

観客にあいさるする星稜野球部

初戦の高岡第一戦こそ苦戦しましたが、それ以降の試合は投打に相手を上回る結果となり、4季連続の石川大会優勝で来春のセンバツ出場を当確させ、2年連続で明治神宮大会への出場を決めてくれました。
世代が変わる高校野球において継続して勝ち続けることは本当に難しいはずで、しかも、今世代は新チームの始動が遅かったにも関わらず、この結果は本当に素晴らしいです。

全国でも屈指の強力打線

生観戦は準決勝の佐久長聖戦のみでしたが、選手一人一人の打球のスピードが本当に速いです。このチームの魅力はなんと言っても長打が出るところです。今までの星稜打線は単打は出るがなかなか外野の頭を超えたり、外野の間を抜くような長打が少なく結果的に、それが甲子園での敗戦につながるケースがありましたが、その辺の心配が北信越レベルでは全く感じませんでした。
内山君、今井君、知田君の甲子園組はもちろんですが、花牟礼君や中田君と言った選手もスイングスピードが速く強烈な打球を放ち、決勝では花牟礼君が2本、中田君が1本のホームラン。本当にどこからでも長打が出る強力打線で、現状では全国でも屈指の強力打線ではないでしょうか。明治神宮大会で、彼らが全国レベルのピッチャーを相手にどこまで通用するかを楽しみにしたいところです。

星稜 内山

星稜 中田

荻原君、寺西君のダブルエースに期待

甲子園の時や県大会に比べれば被安打や失点は多めでしたが、荻原君の試合を作れる安定感は抜群で、今大会も14イニング投げて与四球3は素晴らしく四死球を出さなければどんな相手でも大崩れしませんし、このチームのピッチャー陣の柱として1年間戦ってくれるでしょう。
そして、寺西君。このチームの全国制覇のカギは寺西君が握っていると以前にも書きましたが、新チーム結成以降、本人が意識しているようにコントロールを重視する投球内容で安定したピッチングを続けてくれています。もちろん彼ほどのポテンシャルがあれば150キロを超すようなスピードボールも見てみたい気もしますが、結局は勝たないとなんの意味もありません。この投球内容のままさらに成長しほしいです。ダブルエースとして継投で戦うこともあれば1試合ずつ完投する試合などトーナメントの組合せにより色んな選択が出来るようになったと思います。
さらに、ライブ中継で見た1年生左腕の野口君。少しスリークォーター気味に投げるクセのある投球フォームだから非常に打ちにくそうです。彼が短いイニングでも使えるようになると投手起用の幅が無限に広がります。今後の成長に期待したいです。

そして、このチームの最大の魅力はチーム内での競争が激しいこと。甲子園組は不動だとしても、その他のポジションはまだまだ未確定で来夏は誰がベンチ入りして誰がスタメンなのかは全くわ予想出来ません。県大会ではベンチ入りしていた黒川君が北信越ではベンチ外となり、変わりに松本君がベンチ入りしましたが、これまた右バッターで素晴らしいスイングをしていますし、スタメンでもおかしくない選手です。もちろん黒川君も県大会では結果を残した才能ある選手です。その他、セカンドとセンターは特にポジション争いが熾烈。県大会の時もそうでしたが、途中出場する選手がしっかりと結果を出すところが競争の激しさを物語っていて且つレベルの高さを感じます。今夏、一緒にアルプスで応援していた子達がこんなに才能溢れる選手たちだったのかと思うと一緒に応援出来たことを誇りに思います。

明治神宮大会では誰がベンチ入りするかはわかりませんが、本当に楽しみにしたいです。

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