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第四十九回 明治神宮野球大会(2018年)決勝 星稜-札幌大谷


2018年明治神宮大会閉会式


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札大谷00000020

残念ながら日本一の瞬間を見ることは出来ませんでした。どんよりとした空で肌寒く時より冷たい風も吹き、なんとなく気分が乗らない天気に引きづられるように全く打てず、福本君の1安打のみ。これではさすがに勝てません。準決勝まではあんなに打線が繋がっていたのに。荻原君もなんとか抑えて試合を作っていただけに、なんとかしてあげたかったですね。
また、継投についてですが、8回までに僅差で勝っていたら奥川君を使うべきだとは思っていましたので、7回の先頭打者から継投する必要はないと思っていましたが、逆転を許して交代させるなら2、3塁の場面で交代しても良かったかもしれません。ただ、今日の敗因は決して継投ではなく打てなかったからです。

あと、今大会通して札幌大谷にトーナメントを勝ち上がる流れがあったような気がします。初戦の平安戦、立ち上がりに相手のミスなどをついて一挙5点をあげ、イマイチ調子の上がらない近畿王者相手に逃げ切ることで一気に勝ち進み、一番投手のやりくりが難しかった昨日の準決勝を太田君が8回までノーヒットノーランの快投。しかも、一人で投げきったので万全の状態でエース西原君を今日先発させることが出来ました。これが今日の決勝で星稜打線が全く打てなかった理由ではないかと思います。

北信越大会から今日の決勝まで5試合を生観戦したうえでチームとしての課題をあげるとするとやはり打力。正確な数字を出してみないとわかりませんが三振が多いように思います。その割には、長打が少ないので相手のミスがないと大量得点を奪えないのが現状です。投手陣は奥川君以外のピッチャーのレベルアップは必須でしょう。

・奥川君
万全の状態ならほぼ打たれることはないと思いますが、広陵戦79球で中一日で迎えた昨日の準決勝では明らかに急速が落ちていました。無理をしないように投げていたのならば問題ないですが、体力的な面が問題ならスタミナアップは必須ですね。あと、まだまだストレートは伸びると思いますので、コントロールは今のままでスピードを上げてほしい。

・山瀬君
ケガ?の影響もあり打線として機能できなかったです。送球は問題なかったのでどこが痛むのかはわかりませんが、冬の間にじっくり治して欲しいです。本来は中軸を打って欲しいバッターですし、プロを目指して打力を磨いてもらいたいです。

・内山君
打てる4番がいれば3番の方がチームとしてベストな気がします。素晴らしい選手ですが、やはりまだ一年生。ショートやキャッチャーという守備でも要のポジションだけにしっかりとスタミナをつけて常時活躍できる状態になって欲しいです。

・萩原君
生の投球を見たのは昨日と今日だけですが、ストレートのファーボールが多くストレートが入らなくなるケースがあります。また、セットポジションが苦手なのかもしれませんが、一塁ランナーがいると必ずストライクが入らなくなります。奥川君に次ぐ先発ピッチャーとしても来年のエース候補としても期待しているので、安定感を増してほしいところです。

・寺沢君
球威がないためか軽く外野に飛ばされるシーンが何度もありました。ストレートにキレを増すのみです。

チーム大黒柱は奥川君ですが、内山君をはじめ野手の中核が一年生だからチームにまだまだ伸び代がありますので、このチームのカギは一年生の成長にかかっているのかもしれません。有望な選手が多いだけに期待したいです。体格に恵まれている今井君あたりが四番を打つようになると打線としては面白いかもしれません。

中国地区、四国地区と野球レベルの高い地区の代表と戦っても堂々勝負して勝てることがわかりました。改めて全国制覇を狙えるチームであるのことが証明されましたので、それを意識して冬の厳しいトレーニングを乗り越えて欲しいですね。 

今日、札幌大谷のベンチ外選手が少なくエール交換を父兄の方が代わりに行っていました。ぎこちなかったですが、エール交換後に星稜奥川君見たさで集まった観客から大きな拍手が沸き起こりました。あれが、札幌大谷ナインに勇気を与えたんじゃないかと思います。

選手はもちろん、ベンチ外になった選手、選手のご家族、母校を応援する人々。それぞれが抱える色んなドラマを感じることが出来るからたまらない。
やっぱり野球は最高!!

春のセンバツが待ち遠しい。

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