第145回北信越地区高等学校野球大会 総括

コロナの影響で昨年のセンバツ、夏、秋、そして今年の夏と無観客や緊急事態宣言下の自粛の影響で一昨年の神宮大会以来約2年振りに星稜のユニホームを球場で観戦することが出来ました。 

星稜 センバツ当確!

初戦の東海大諏訪戦は9回逆転サヨナラ勝ちという結果から始まり、準々決勝ではプロ注目の田中君がいる日本文理に競り勝ち、翌週の準決勝も富山商に競り勝ち、決勝の敦賀気比戦を合わせて4試合も観戦出来て本当に幸せでした。 残念ながら決勝では敗れてしまい神宮大会出場は叶いませんでしたが、例年の選考から言えば順当に来春のセンバツ大会出場は間違いないでしょう。

星稜の戦いを振り返る

石川大会からそうですが、現チームは勝負強いと言いますか、負けない力があるチームですね。ここ数年の秋の大会は石川県大会含めて圧倒的に勝ち上がることが多かったですが、現チームは石川大会から常に接戦になるものの最後は勝っている、そんなチームですね。チームの色も良い意味ではっきりせず、全員の力で勝利を掴むそんなチームです。なので、精神的にものすごくタフなチームで、ここ数年の星稜には無いチームだなという印象です。 そんなチームの象徴がキャプテンの佐々木君ですね。常に声を出しチームを鼓舞しますし、人懐っこし笑顔も印象的です。球場で見る限り林監督との距離感も良く信頼されている感じでしたね。
2022年3月で10年間指揮を執っていた林監督が退任になります。林監督にとっては負ければ最後の公式戦となり、選手たちには普段とは違う重圧もあったはずですが、そんな中でセンバツ当確という最高の結果を残した選手たちは素晴らしいと思います。2020年夏はコロナで選手権が中止、2021年夏は途中辞退という中で林監督の退任ですから個人的には例年以上にセンバツに出場して欲しいという思いがあったので、本当にうれしい結果となりましたので、このチームに関してはこれ以上、何かを望むのは高望みなような気がして、課題などはどうでもよいように思います。まして、コロナの影響で練習時間や試合も限られ厳しいスタートだったようですから尚更そう感じます。

印象に残った星稜の選手

今大会で印象に残った星稜の選手を紹介します。

佐々木優太

佐々木君はとても良いキャプテンです。チームがどんな時でも声を出しチームを鼓舞する姿に感動しました。特に、日本文理戦で『全員で勝とう!全員で勝とう!』とチームメイトに声をかけている姿やフェンスにぶつかりながらもキャッチャーフライを取るガッツ溢れるプレーを見せてくれました。さらに、決勝戦9回裏2アウトでも『まだいける!』と声をかける姿はさすがだなと思いましたし、このチームの象徴のような選手です。また、打順は9番でしたが北信越大会だけで言えばコンスタントにヒットも出ていまし内容も悪くなかったように思います。二塁への送球も悪くないので、春から夏にかけてどれだけ成長するか楽しみです。


津澤泰成

津澤君も印象に残りましたね。石川大会では3番を打っていましたが、今大会は7番でした。バットコントロールが上手いようで安打を重ねていました。打順が下がった理由はわかりませんが、彼のようなバッターが7番にいることはチームにとってはプラスですね。竹谷君世代の時に鯰田君や山瀬君世代の岡田君のように7番打者ながらシュアなバッティングでチームを救ってくれることでしょう。もしかしたら、林監督も下位打線の厚みという意味でも7番を重視しているのかもしれません。

若狭遼之助

最後は、若狭君ですね。勝負強いですし雰囲気ありますね。しかも、寒い中一人だけ半袖でしたね。攻撃では彼が中心になるのでしょうが、もっともっと良いバッターになってほしいですね。

星稜ベンチ入りメンバー

永井君がセカンドからライトにコンバート。 垣淵君がショートからセカンドにコンバート。 齊賀君がショートでレギュラー番号。 上田君がベンチ入り。荻君、中園君、谷邊君がベンチ外に。
背番号名前ポジション学年出身投打身長体重
1マーガード真偉輝投手2年宜野湾ポニーズ右/右184/87
2佐々木優太捕手2年星稜中右/右-/-
3荒木陽翔内野手2年金沢リトルシニア右/右-/-
4垣淵祥太郎内野手2年奈良ボーイズ右/左-/-
5角谷飛雅内野手2年氷見市立北部中右/右-/-
6齊賀壱成内野手1年取手リトルシニア右/右-/-
7津澤泰成外野手2年星稜中右/左-/-
8若狭遼之助外野手2年東京神宮リトルシニア右/右-/-
9永井士航外野手2年福井永平寺リトルシニア右/左-/-
10塩士航哉外野手2年星稜中右/左-/-
11武内涼太投手1年久留米東ボーイズ右/右183/70
12近藤東亜久捕手1年久留米東ボーイズ右/右-/-
13小川隆太郎内野手1年世田谷西リトルシニア左/左--/-
14服部祥内野手1年星稜中右/右-/-
15上田純大内野手1年三田リトルシニア右/右184/80
16松田啓睦投手2年野々市中右/右-/-
17牧野暖樹投手1年福井永平寺リトルシニア左/左-/-
18中山敦投手2年取手リトルシニア左/左178/76

冬の成長に期待

甲子園で勝つために冬に大きく成長してほしい選手とその理由を説明します。

マーガード真偉輝

チームのエース、マーガード君。課題は早いカウントでどれだけストライクが取れるかですかね。初球にストライクが取れない事が多く、そのため球数も増え、結果的に苦しいピッチングになるケースが多かったので、有利なカウントを作りチーム全体にリズムを作れるようなピッチャーになって欲しいですね。
  

牧野暖樹

短いイニングした見ることはできなかったですが、体格に恵まれているわけではありませんが、投球フォームにクセはなくキレのあるボールを投げるなという印象でした。噂では149キロを投げたそうで大きく成長しているようです。

武内涼太

調子を落としていたのかストライクが取ることができずファーボールを連発する苦しいピッチングでしたね。まずは、自信を取り戻しコントロールを身につけてほしいですね。武内君が成長しないと全国で勝つのは難しいでしょうから。

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