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第141回北信越地区高等学校野球石川県大会 総括

第141回北信越地区高等学校野球石川県大会トーナメント表

星稜5季連続40回目の優勝

2回戦10-0飯田
3回戦7-1金沢桜丘
準々決勝10-1遊学館
準決勝 3-0 金沢商
決勝 16-2 日本航空石川

終わってみれば危なげなく5季連続の優勝。夏を合わせれば7季連続の優勝。県内では無敵と言ったところです。
準決勝の金沢商戦は苦戦しましたが、それ以外は全て一方的な展開となりました。チームの主力である内山君や荻原君が長く甲子園で戦っていたことによる調整不足や甲子園でベンチ外だった選手の練習不足などチームの始動が遅れたことで万が一もあり得るのではないかと思っていましたが、ここまで圧倒的な勝ち方ができるの流石と言わざるを得ないです。星稜初の全国制覇に向けて期待が膨らむ大会とりました。

総合力の高さを実感

何よりも評価したいのは、準々決勝の遊学館戦と決勝の航空石川戦です。来夏もライバルとなりうる相手に圧倒的な点差で勝ちあがったことで、やはりこのチームは全国制覇を狙えるチームであることを実感。前チームの奥川君のような明らかに能力が突出している選手はいないものの投打のバランスが良いです。
投手陣では、荻原君は要所のゲーム(遊学館戦と航空石川戦)に先発し13イニングで1失点。甲子園で先発した2試合もそうですが、試合を作れる素晴らしいピッチャーに育ってくれています。今後もケガなく順調に春、夏を迎えさらに一回り成長してくれることを期待したいです。そして、今チームのカギを握る寺西君に結果が伴ったことを大きく評価したいです。2回戦、3回戦ではリリーフ、準決勝では先発し完封勝利。準決勝に勝ち上がってくるチーム相手の完封勝利はチームにとってとても大きいです。これで今後も要所での先発は荻原君、それ以外の試合は相手によって野口君が先発しリリーフで寺西君というパターンと寺西君が先発するパターンというチーム全体の投手力でトーナメントを戦える目処がたったように思います。しかも、寺西君の潜在能力から言えば、一冬越えることでもっとすごみのあるピッチャーに化ける可能性があるため、荻原君と切磋琢磨し大きく成長してほしいです。
野手陣では、前チームと違い長打が打てる打者が多いため一気に大量得点を奪えるため試合序盤から有利な試合運びが出来ていますね。また、スタメンのメンバーだけでなく代打などで途中出場した選手も結果を出すことが多く、投手が揃っている星稜にとっては積極的に代打を送り出しやすく、航空石川戦でも荻原君の代打で林君(監督の息子さん)がしっかりとバントを決めチャンスを広げ、その後に得点に繋げたし、寺西君の代打で黒川君がヒットを放ったし、まさに、本当に出てくる選手が各々の役割をきっちりと果たしており、総合力の高さとチームの完成度の高さを感じました。

今後さらなる活躍を期待する選手

投手では、野口君です。まだ1年生ではありますが、彼が全国レベルの強豪校相手にどこまでの通用する投手になるのかを期待したいですし、前チームでは荻原君が担ったような役割を果たしてくれることを期待したいところです。
野手では、金沢商戦で劇的なサヨナラホームランを放った加賀ボーイズ出身の中田君。知田君、内山君とクリーンナップを組むことでチャンスで回ってくることが多いかもしれないが、好打者が多い現世代で1、2を争うスイングスピードとのことなのでポテンシャルの高さを感じるし、1年生ということで伸び代がたっぷりあります。
そして、もう一人は黒川君。ポジション的には中田君と重複するのかもしれないが能力の高さに疑いの余地はないため彼の成長も楽しみです。

金沢商のセンバツはあるか?

最後に星稜以外のことについて。
準決勝で星稜相手に善戦した金沢商。21世紀枠での出場に期待したいところです。21世紀枠は、好投手がいるチームが選考の中から選抜されることが多いように思うので、星稜相手に好投した米澤君がいることは強みです。もちろん、北信越を勝ち抜き21世紀枠ではなく選抜される可能性もあります。準々決勝、準決勝に進めば21世紀枠はほぼ間違いないのではないでしょうか。センバツ大会の時に、うらやましそうに、でも、少し自分達とは少し遠い世界の出来事のような目でグランドを見ていた姿を目撃しただけに、彼らの目標が叶うといいなと思います。

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