今大会を最後に勇退する林監督を日本一の監督にしようと挑んだ星稜野球部の戦いはベスト8で敗退。同校初のベスト4進出も来年以降に持ち越しとなりました。
星稜 初戦の天理戦 延長11回5-4で競り勝つ!
上位進出のカギとなると思われた大事な初戦。秋の戦いぶりからは想像できないほどチーム全体のレベルが上がり高い集中力を持って試合に挑んでいたなと感じました。特に序盤、3回までは先発したマーガード君は強打の天理打線相手に1人のランナーも出さないパーフェクトピッチングでしたし、秋はボールが先行して苦しいカウントになったり、球数は多くなる傾向でしたが、その心配が全くない素晴らしいピッチングでした。
星稜 大垣日大に完勝!
大垣日大との対戦となった2回戦ですが、終始星稜のペースで試合が進み完勝と言っても良いかと思います。
星稜 ベスト8で敗退!
星稜初のセンバツベスト4を懸けた準々決勝ですが、残念ながら國學院久我山に4-2で敗れてしまいました。力量的には劣っている相手ではないと思うのですが、スター選手はいないものの走力とかバントとか1点1点をしっかりと取りに行く野球で、タイプが異なる複数の投手がいて、ミスが少なくチームワークも良いというチームだったので、甲子園で対戦するには正直、星稜にとって嫌な相手だなと感じていました。秋からの成長を強く感じたチーム
残念ながら林監督の最後の大会で日本一という目標は達成できませんでしたが、林監督が試合後のコメントでも言っていたように、このチームがここまで全国大会で結果を残せるとは秋の大会を見た限りでは思っていませんでした。内山君世代が圧倒的な結果で北信越を勝ち抜いたにも関わらずセンバツが中止となり、その夏も交流試合はあったものの選手権も中止。中田君世代は、北信越の準決勝まで順当に勝ち進み準決勝もリードをしていたにも関わらず逆転を許しセンバツの出場を逃し、さらに夏は石川県大会をコロナで辞退せざるを得ない状況となってしまったため、本当に甲子園が遠く感じている中、林監督が3月末で勇退されるということで、どうにか甲子園に行ってくれという思いでしたし、それを実現させてくれただけでも感謝の気持ちがいっぱいで、出場するだけで十分満足だったのですが、野手陣は一冬越えて体も大きくなり打球スピードや飛距離が伸び守備も安定し、投手陣はマーガード君を筆頭に全国の強豪校相手でも十分通用するピッチングを見せてくれましたし、選手全員が堂々とした戦いぶりで一冬で大きく成長し、モチベーション高く練習してきたんだなと感じました。ベスト8での敗退となりましたが、夏に向けてどこまで成長するかが本当に楽しみなチームになりました。
林監督、お疲れ様でした。
11年間、監督として指導してきた今大会をもって林監督が勇退します。中々、星稜が甲子園に出場できなくなった中、監督に就任し、苦労も多かったと思いますが、第三期黄金時代を作るという目標のもと春夏合わせて甲子園出場9回。通算13勝。春ベスト8が2回。夏準優勝1回。という成績は本当に立派です。また、竹谷君世代以降の石川大会や北信越大会の成績は群を抜いており、全国で戦えるチームを作ってくれたと思います。采配に批判的な意見も目にすることもありましたが、一つの試合のみを見て判断するのは個人的には違う気がします。星稜という大きな看板を背負っているからこその批判を受け止めなければならない大きな重圧も相当なものだったことでしょう。星稜ベンチ入りメンバー
石川県出身選手の活躍
2回戦で星稜と対戦した大垣日大の森下君と大阪桐蔭の藤田君は石川県の出身です。
森下君は、1回戦、2回戦ともレフトで先発出場を果たし星稜戦で甲子園初ヒットを記録しました。大阪桐蔭の藤田君は層の厚い投手陣の大阪桐蔭で残念ながら登板機会はありませんでしたが、夏は試合数も多いです、地区大会からの連戦となりますので登板機会があることを祈りたいです。
星稜 初戦の天理戦 延長11回5-4で競り勝つ!
上位進出のカギとなると思われた大事な初戦。秋の戦いぶりからは想像できないほどチーム全体のレベルが上がり高い集中力を持って試合に挑んでいたなと感じました。特に序盤、3回までは先発したマーガード君は強打の天理打線相手に1人のランナーも出さないパーフェクトピッチングでしたし、秋はボールが先行して苦しいカウントになったり、球数は多くなる傾向でしたが、その心配が全くない素晴らしいピッチングでした。打線も4回、角谷君のツーベースヒットを皮切りに津澤君の犠牲フライで1点を先制し、8回にもエラーで出塁した垣淵君を斎賀君のツーベースヒットで追加点を挙げ2-0。秋の戦いでは長打は少なかったですが、各打者のスイングが非常に力強くなり、打球に鋭さが出てきたと感じました。
8回裏にマーガード君の爪が割れたという影響もあり同点に追いつかれましたが、二番手で登板した武内君が満塁のピンチを背負いながらも最後は三振を奪いピンチを脱しました。コントロールのばらつきはあったものの、それでも秋ほどズルズルと行くことなく、自分の持ち球で打者と勝負している様子は窺え、秋からの成長を感じました。
その後は、延長に入りお互い守備のミスなどもあり取ったら取られの展開となりましたが、なんとか延長11回5-4で逃げ切り初戦を突破しました。終盤はエラーなどバタバタしたところはありましたが、相手、天理の中村監督が天才以上の差を感じたというコメントがありましたが、秋からチーム全体が力をつけたなと感じた一戦でした。
星稜 大垣日大に完勝!
大垣日大との対戦となった2回戦ですが、終始星稜のペースで試合が進み完勝と言っても良いかと思います。まず、1回裏に1回戦の天理戦でノーヒットに終わった永井君がレフト前にヒットを放ち出塁し、1アウト満塁から角谷君が犠牲フライを放ち、幸先よく1点先制。試合を優位に進めるため畳みかけたいところでしたが、この辺は夏への課題かもしれません。とはいえ、大垣日大の左腕五島相手にどうなるかと思いましたが、初回を見た限り苦にはしていなそうだと感じたので、この辺も秋からの成長だと感じました。
3回にはエラーでもらったチャンスに、4番の若狭君がレフトへツーランホームランを放ち3-0とし、4回には代わったピッチャー山田君からも佐々木君と永井君のタイムリーで2点を追加し、相手のペースに持っていかない試合展開になります。
7回からはマーガード君に代わって左腕の中山君がマウンドにあがり9回に1点は奪われるもストライク先行のテンポの良い投球で試合を締めくくりました。
左腕の五島君に対しても、代わった山田君に対してもしっかりと対応できたこととマーガード君が安定した投球をしてくれたことが勝因だったと思います。
特に、五島君の攻略については、恐らく先輩野口君との紅白戦での対戦が非常に役立ったのではないかと思っています。野口君のほうが腕はもう少し下から出るので五島君よりかは角度があるため、それと比較すると踏み込みやすく見やすかったのではないかと。
星稜 ベスト8で敗退!
星稜初のセンバツベスト4を懸けた準々決勝ですが、残念ながら國學院久我山に4-2で敗れてしまいました。力量的には劣っている相手ではないと思うのですが、スター選手はいないものの走力とかバントとか1点1点をしっかりと取りに行く野球で、タイプが異なる複数の投手がいて、ミスが少なくチームワークも良いというチームだったので、甲子園で対戦するには正直、星稜にとって嫌な相手だなと感じていました。先発は武内君。四死球は多かったものの、それでも力のある球を投げており序盤は久我山打線を0点に抑えており順調な立ち上がりだった思います。打線も3回には成田君を捉え2点を先制し序盤は完全に星稜ペースでした。ただ、欲を言えば、ここで3点、4点と突き放しワンチャンスでは追いつけない点差にしておけなかったのが後々になって響きましたね。5回裏の先頭打者にファーボールを与え、きっちり送りバントで2塁に進められ、続くバッターにタイムリーを浴びて1点差。ここでマーガード君に交代し、先頭打者は三振を奪いツーアウトまで持ってきましたが、次のバッターにピッチャーゴロを1塁に悪送球で、2塁ランナーの生還を許し2-2の同点に追いつかれ、さらに、4番の下川辺君に勝ち越しのツーランホームランを浴びてしまいました。連投の影響でストレートのスピードが出たおらず、やや真ん中気味に入ってしまいましたし、その前の悪送球もサードが処理してもよかったかもしれません。ピンチを抑えようと気持ちが入りすぎていたんですかね。
6回以降は、久我山の二番手渡辺君の前になかなかランナーを出せない状況で完全に相手ペースで野球をやってしまいました。
とは言え、秋の大会では苦しい展開を粘りで勝ち進んできたチームだけに9回に何か起こると期待はしましたが、相手も冷静でチャンスは作ったものの無得点に終わりゲームセット。
秋からの成長を強く感じたチーム
残念ながら林監督の最後の大会で日本一という目標は達成できませんでしたが、林監督が試合後のコメントでも言っていたように、このチームがここまで全国大会で結果を残せるとは秋の大会を見た限りでは思っていませんでした。内山君世代が圧倒的な結果で北信越を勝ち抜いたにも関わらずセンバツが中止となり、その夏も交流試合はあったものの選手権も中止。中田君世代は、北信越の準決勝まで順当に勝ち進み準決勝もリードをしていたにも関わらず逆転を許しセンバツの出場を逃し、さらに夏は石川県大会をコロナで辞退せざるを得ない状況となってしまったため、本当に甲子園が遠く感じている中、林監督が3月末で勇退されるということで、どうにか甲子園に行ってくれという思いでしたし、それを実現させてくれただけでも感謝の気持ちがいっぱいで、出場するだけで十分満足だったのですが、野手陣は一冬越えて体も大きくなり打球スピードや飛距離が伸び守備も安定し、投手陣はマーガード君を筆頭に全国の強豪校相手でも十分通用するピッチングを見せてくれましたし、選手全員が堂々とした戦いぶりで一冬で大きく成長し、モチベーション高く練習してきたんだなと感じました。ベスト8での敗退となりましたが、夏に向けてどこまで成長するかが本当に楽しみなチームになりました。
林監督、お疲れ様でした。
11年間、監督として指導してきた今大会をもって林監督が勇退します。中々、星稜が甲子園に出場できなくなった中、監督に就任し、苦労も多かったと思いますが、第三期黄金時代を作るという目標のもと春夏合わせて甲子園出場9回。通算13勝。春ベスト8が2回。夏準優勝1回。という成績は本当に立派です。また、竹谷君世代以降の石川大会や北信越大会の成績は群を抜いており、全国で戦えるチームを作ってくれたと思います。采配に批判的な意見も目にすることもありましたが、一つの試合のみを見て判断するのは個人的には違う気がします。星稜という大きな看板を背負っているからこその批判を受け止めなければならない大きな重圧も相当なものだったことでしょう。久我山戦に敗れた選手達が悔しさで涙を流していましたが、その涙こそが選手達に慕われていた証で、近年の強さの源だったのではないでしょうか。遠征時には自らバスのハンドルを握る姿を何度か見かけましたが、選手達が試合が終わったあとに深夜にバスを運転することもあったでしょう。土日はほぼ大会や練習試合でゆっくり休む暇なんてなかったはずです。相当な信念がないと続けられないことです。普通の会社員であれば11年は長すぎるくらいです。いづれはまた、野球界に戻ってくることと思いますが、しばらくは重圧から開放されゆっくりしてほしいものです。
星稜ベンチ入りメンバー
レギュラーメンバーに変更はありませんでしたが、控えメンバーに背番号の変更と萩君と副島君の2人が北信越大会メンバー外からベンチ入り。特に、副島君は石川大会もベンチ外でした。ベンチ入りメンバーの競争は激しくなっていますね。
背番号 | 名前 | ポジション | 学年 | 出身 | 投打 | 身長体重 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | マーガード真偉輝 | 投手 | 3年 | 宜野湾ポニーズ | 右/右 | 184/87 |
2 | 佐々木優太 | 捕手 | 3年 | 星稜中 | 右/右 | -/- |
3 | 荒木陽翔 | 内野手 | 3年 | 金沢リトルシニア | 右/右 | -/- |
4 | 垣淵祥太郎 | 内野手 | 3年 | 奈良ボーイズ | 右/左 | -/- |
5 | 角谷飛雅 | 内野手 | 3年 | 氷見市立北部中 | 右/右 | -/- |
6 | 齊賀壱成 | 内野手 | 2年 | 取手リトルシニア | 右/右 | -/- |
7 | 津澤泰成 | 外野手 | 3年 | 星稜中 | 右/左 | -/- |
8 | 若狭遼之助 | 外野手 | 3年 | 東京神宮リトルシニア | 右/右 | 175/74 |
9 | 永井士航 | 外野手 | 3年 | 福井永平寺リトルシニア | 右/左 | -/- |
10 | 竹内涼太 | 投手 | 2年 | 久留米東ボーイズ | 右/右 | 183/70 |
11 | 中山敦 | 投手 | 2年 | 取手リトルシニア | 右/右 | 178/76 |
12 | 近藤東亜久 | 捕手 | 2年 | 久留米東ボーイズ | 右/右 | 183/75 |
13 | 松田啓睦 | 内野手 | 3年 | 野々市中 | 左/左- | -/- |
14 | 服部祥 | 内野手 | 2年 | 星稜中 | 右/右 | -/- |
15 | 萩颯太 | 捕手 | 3年 | 津端南中 | 右/右 | 178/80 |
16 | 塩士航哉 | 外野手 | 3年 | 星稜中 | 右/左 | -/- |
17 | 副島拓人 | 外野手 | 2年 | 世田谷リトルシニア | 左/左 | -/- |
18 | 牧野暖樹 | 投手 | 2年 | 福井永平寺リトルシニア | 左/左 | 178/76 |
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