第92回選抜高等学校野球大会中止
新型コロナウイルスの影響を受け球春を告げるセンバツ大会が中止になってしまいました。センバツ中止は先の大戦以来のことになるそうです。
無観客での開催も検討され、主催者の毎日新聞と高野連もかなりの対策を準備していたみたいですが、感染リスクを完全に断つことが出来ないなどの見解があり開催を断念したようです。
しかし、甲子園を夢見て精進してきた球児の気持ちを考えると目頭が熱くなります。
中止決定に思う星稜野球部について
星稜野球部は5季連続、センバツは3年連続の出場予定で、戦力的に上位進出の可能性が十分あっただけに残念でならないです。
今年の星稜は伸びしろが大きい選手が多くいるだけに、冬を超えて選手がどれだけ成長したのかを見られないのは本当に残念です。
個別には、秋の県大会や北信越で安定した投球をしていた寺西君。神宮大会ではケガの影響で投げられませんでしたが、ケガがどれだけ回復したのか、また、全国の強豪相手にどういうピッチング内容になるのかを見てみたかったですし、甲子園では3試合に登板があるものの、納得のいく結果が出ていなかっので本人もきするものがあったはずですから。
内山君は星稜史上初の5季連続出場の機会を失われました。主将としてキャッチャーにコンバートして迎える甲子園。さらに責任感が増し、精神的にも成長している内山君が甲子園でどんなバッティングを見せるのか楽しみにしていたので残念です。
新2年の中で注目していたのが中田君。彼の中では初の甲子園のベンチ入り。素晴らしいスイングスピードで全国の野球ファンを魅了するところを見てみたかった。
他校の選手で切り替えが出来ていないと正直な感想を口にする選手もいましたが、ニュースの情報では星稜ナインはもう現実を受け止め夏に気持ちを切り替えているようです。何故そんなに気持ちの切り替えが早いのかなと考えてみましたが、今の内山君世代は入学後夏、春、夏と甲子園に出場しており合計10試合甲子園で戦っており、ベンチ外の選手もスタンドで応援しています。星稜ナインにとっては甲子園が遠く夢の舞台ではなく身近に感じる場所という認識があるからでしょう。当然、初めてベンチ入りする選手にとってはせっかくの出場機会を失ったわけですが、夏にまた甲子園に戻ることが非現実的ではなく、自分たちの野球をやり実力を発揮できればまた戻れる場所だという思いがあるのでしょう。こんな風に思えるのも継続して甲子園に出場出来ているからこそでしょう。夏、さらに逞しくなった彼らの姿を無事に見られることを祈るばかりです。
予定されていたベンチ入りメンバー
<背番号・選手名・投/打・学年・出身中学校>1 荻原吟哉 右/右 3年 石川県・星稜中
2 内山壮真 右/右 3年 石川県・星稜中(主将)
3 花牟禮優 右/左 3年 大阪府・貝塚一中
4 街道陸 右/左 3年 石川県・松陽中
5 知田爽汰 右/左 3年 石川県・星稜中
6 出村夢太 右/左 2年 石川県・星稜中
7 今井秀輔 右/右 3年 石川県・紫錦台中
8 中田達也 右/両 2年 石川県・山中中
9 倉知由幸 右/左 3年 石川県・津幡南中
10 寺西成騎 右/右 3年 石川県・根上中
11 野口練 左/左 2年 福井県・丸岡中
12 高木宏望 右/左 3年 石川県・星稜中
13 松本笙 右/右 3年 石川県・星稜中
14 林大陸 右/左 3年 石川県・星稜中
15 黒川怜遠 左/左 2年 奈良県・河合町立河合第一中
16 吉田竣希 右/右 2年 石川県・安宅中
17 中谷大翔 右/右 2年 石川県・港中
18 笠井昴己 右/左 3年 石川県・星稜中
救済措置実施?
八田高野連会長の会見では、どんな形でも甲子園に来てもらう、もしくは土を踏んでもらいたいという発言があり、救済措置について検討するとのことですが、どのような救済措置になるか楽しみにしたいです。理想と現実は違いますが、甲子園で試合をすることを条件にあらゆる方法を高野連と主催の毎日新聞には期待したいです。
自分なりにこういう救済措置なら面白いだろうなというのを考えてみました。もちろん、新型コロナウイルスの影響が無くなったというのが条件です。
5月開催案
春、夏のように一定期間甲子園を使用するのは難しいと思いますが、選抜試合数は31試合なので、5月の土日とゴールデンウィークの連休を利用し、午前中に2試合行えばプロとの併用は可能ですし、1ヶ月間という期間があれば選抜大会の全日程を消化し、緊張感のある試合をさせてあげられるのではないでしょうか。また、実際この時期の球児達は学校のマイクロバスで全国に遠征に行くわけですし土日に試合を行うことへの抵抗はあまりないのではないかと思います。
夏の空き日に招待試合案
夏の大会の無条件参加案も面白いとは思いますが、やはり夏はあくまで夏の大会として開催して欲しいです。なので、選抜出場予定だったにも関わらず夏の地方大会で敗退したチームを教養日などを利用して招待試合を開催してあげたらいいなと思います。ただ、これはあくまで甲子園で試合をするという目的が叶うだけなので、トーナメントを戦えないデメリットはあります。
その他、現役選手を中心に色々な救済措置案を出しています。個人的にこれはかなり嬉しいです。世論に大きな影響がある現役選手達の声が高野連を動かしNPB側も全面協力するような動きになることを期待しています。
「前例のない状況だからこそ、どういう方法が良いか分からないですけど、何か前例のない処置があってもいいんじゃないかなとも思ったりしています。」と言う高校時代に甲子園でも活躍したヤンキースの田中投手の言葉が印象的で、まさに、前例のない垣根を超えた対応があると良いですね。以外と色んなしがらみなどを変えるきっかけはこういうところから生まれる事がありますし、野球界全体が変わるチャンスにしていければいいですね。
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