星稜高校、打線の厚みは秋以上!スーパー1年生コンビと鉄壁投手陣で春を制覇(第154回北信越地区高等学校野球石川県大会 総括)

星稜高校、圧倒的な強さで春の石川大会を制す

2026年春季北信越地区高等学校野球石川大会を制し、2年ぶりの春季北信越大会出場を決めました。


金沢二水を5回コールドで初戦を突破!

2回戦:金沢二水戦(12-2 勝利)

初戦の金沢二水戦。初回、2つの死球と相手のエラーで満塁のチャンスを作ると、今春から採用された指名打者・伊藤選手が先制タイムリーを放ちます。さらに、公式戦初出場となるスーパー1年生・服部選手も初打席でタイムリーを放つなど、初回に一挙5点を先制しました。 2回表に中森投手が2点を失いますが、反撃を許したのはここまで。以降、中森投手は無失点の好投を見せると、打線も着実に追加点を重ねます。終わってみれば12-2の5回コールド勝ち。見事な快勝で初戦突破を果たしました。

羽咋工業を尾田投手完封。準々決勝進出

3回戦:羽咋工業戦(4-0 勝利)

3回戦の相手は、昨秋の県大会でも顔を合わせた羽咋工業。先発マウンドには、前回対戦時と同じく尾田投手が上がりました。 試合は羽咋工業の先発・小嶋投手の粘走を前に、4回まで無得点と膠着状態が続きます。しかし5回、今大会4番に座る宮岸選手が均衡を破る適時打を放ち先制に成功。その後も7回、8回と着実に追加点を奪い、試合を優位に進めました。 投げては、尾田投手が圧巻の投球を披露。8回一死までノーヒットに抑える快投で相手打線に付け入る隙を与えません。打線は猛打爆発とはいきませんでしたが、4-0で完勝。昨秋に続く勝利で、準々決勝進出を決めました。

6回の猛攻で小松高校を破り準決勝進出!

準々決勝:小松高校戦(9-0 勝利)

今大会唯一の現地観戦となった小松高校戦。初回、4番・宮岸選手のタイムリーで幸先よく1点を先制します。その後は小松高校の主戦・中谷投手を前に追加点を奪えない展開が続きましたが、今大会初登板の小路投手が安定感抜群の投球を披露。スコア以上に実力差を感じさせる展開でした。 試合が動いたのは6回。この日2本目となる服部選手の二塁打を皮切りに、打者一巡の猛攻で一挙8点を奪います。最終回となった7回は渡邊投手が三者凡退できっちりと締め、9-0の7回コールドで見事準決勝進出を決めました。 実際に球場で観戦して驚かされたのが、1年生コンビの服部選手と西選手です。二人とも新入生とは思えないほど体がしっかりしており、放たれる鋭く速い打球は上級生に混じっても全く遜色ありません。また、6回の猛攻が象徴するように、秋に比べて打線全体の厚みが格段に増し、一人ひとりのスイングが力強くなっているのを実感しました。 投手陣では、昨秋から好リリーフを見せていた渡邊投手を初めて生で見ることができました。小柄ながら、ゆったりとした独特のフォームは出所が見えにくく、打者にとっては非常に厄介なはずです。同じ左腕で近畿大に進学した野口練投手を彷彿とさせるフォームで、本格派の小路投手のあとに彼が出てくる継投は、相手チームにとって相当な脅威でしょう。 また、試合終了後に渡邊投手が小路投手、福場捕手と3人で投球内容を振り返っている姿も印象的でした。こうしたバッテリーの意識の高さが、チームの安定感に繋がっているのだと感じました。

小路投手、小松大谷相手に9奪三振完封で決勝進出!

準決勝:小松大谷戦(1-0 勝利)

準決勝の相手は、昨秋の県大会王者・小松大谷。夏に甲子園への切符を争う上で、ライバルとなる宿敵との対戦です。 試合序盤、打線は再三チャンスを作りますが、鋭い当たりが野手の正面を突く不運な併殺打が続き、嫌なムードが漂います。しかし、この流れを断ち切ったのが、連投で先発マウンドに上がった小路投手でした。序盤から素晴らしい投球を披露し、相手打線に得点を許しません。 均衡が破れたのは6回。今大会絶好調の4番・宮岸選手が、快音とともにソロホームランを叩き込み、待望の1点を先制します。 その後、この虎の子の1点を小路投手が気迫のピッチングで守り抜きます。終わってみれば9回を被安打4、奪三振9。相手に一度も三塁を踏ませない圧巻の投球で見事完封勝利を収め、決勝進出を決めました。

衝撃デビュー!1年生・服部成が完封、航空石川を下し優勝!

決勝:日本航空石川戦(4-0 勝利)

北信越大会出場を懸けた決勝戦の相手は、日本航空石川。今秋のドラフト候補・保西投手を擁する強豪であり、夏に甲子園への切符を争う上で、避けては通れない最大のライバルです。 この大一番の先発マウンドを託されたのは、なんと1年生の服部成投手でした。この大胆な起用には驚かされましたが、同時に「スーパー1年生が強豪相手にどこまで通用するのか」を証明するための最高の舞台となりました。 試合は保西、服部両投手の息詰まる投げ合いとなり、6回まで互いにゼロを並べる投手戦に。均衡が破れたのは7回裏でした。四球で出た走者を置き、打席には代打・池脇選手。保西投手の前に3打席連続三振を喫していた期待の1年生西選手に代わり、勝負を託された池脇選手がこの起用に見事に応えます。値千金の先制適時打を放つと、さらに和賀選手、宮岸選手、伊藤選手のクリーンアップによる圧巻の3連打が炸裂。好投を続けていた保西投手から、一挙4点を奪い取りました。 大量援護をもらった服部投手は、終盤も全く動じません。8回、9回を完璧に抑え込み、終わってみれば被安打4、奪三振8、そして無四球完封。公式戦初登板とは思えない堂々たる投球内容で、チームを優勝へと導きました。

春季大会総括:夏に向けて大きな自信に

今大会を振り返ると、昨秋の課題であった守備面が改善され5試合でノーエラーでした。もともと投手力は高いだけに守備が安定してくると無駄な失点を防げますし、チーム全体に落ち着きが生まれた気がします。また、二人の1年生がベンチ入りしただけではなくスタメンで出場が出来る実力があるため確実にチームの総合力がアップしました。打線は一年生の西選手がトップバッターに入ったわけですが、長打が打てますし足も速いです。しかも、西選手がトップバッターに入ることで秋はトップバッターだった池田君が2番になることで打線に厚みが出ました。さらに、今春から採用されている指名打者には伊藤選手が入り、6番に1年生の服部選手とどこからでも長打でチャンスが作ることが出来る厚みのある打線になりました。

ベンチ入りメンバー成績表

背番号 選手名学年 守備 打数 得点 安打 打点 AV HR
1中森 斗茂哉3年投手0000-0
2福場 瑠大3年捕手17330.1760
3伊藤 大史3年内野18727.3890
4松本 壮平2年内野15513.3330
5池田 玲音3年内野14754.5000
6和賀 仁之介3年内野16421.2500
7杉原 理玖2年外野4222.5000
8中川 絢太3年外野9210.2220
9宮岸 駿丞3年外野15854.5331
10渡邊 宇一郎3年投手0000-0
11小路 英主2年投手0000-0
12北橋 勇弥2年内野0000-0
13池脇 槙3年外野3222.6670
14尾田 悠空2年投手0000-0
15髙橋 宗太2年外野2000.0000
16山田 倖生2年捕手0000-0
17濱田 紘徳3年内野0000-0
18織田 晟牙3年投手0000-0
19服部 成1年投手16633.3750
20西 悠晴1年外野18643.3330
145522921.3591
背番号選手名回数 打者 球数 安打三振四球 死球失点 自責 防御率
1中森 斗茂哉522657700223.60
10渡邊 宇一郎13100100000.00
11小路 英主155120251910000.00
14尾田 悠空929972410000.00
18織田 晟牙000000000-
19服部 成9301104800000.00
39135484183920220.46

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