第102回全国高等学校野球選手権大会中止
第102回全国高等学校野球選手権大会が新型コロナウィルスの影響で中止になりました。球児達の気持ちを考えると心にポッカリと大きな穴が開いたような気持ちになり喪失感しかありません。日本高野連の会見を全部見ましたが、中止という判断を決断した最大の理由は、選手及び関係者の安全を考慮した結果というものでした。個人的に思うのは、今までの大会ルールをそのまま実行した場合という考えが根底にあり、その考えを今年は特例で変更しようという発想が議題に上がらなかったのかなと。ユニホームを着て試合をさせてあげたいという旨の言葉が何度か聞かれましたが、これを実現させるための調整はどこまで行ったんだろうかと思いました。安全面の担保ということで言えば、甲子園での試合を想定した場合の長時間の移動と宿舎での共同生活を強いられることで感染リスクが高まることを懸念していたようですが、チーム内での体調管理の徹底や日程を調整し日帰り出来るところは日帰りにしたり、宿舎の形態に一定のルールを設けるなどで回避できるでしょう。また、地域差によるコンディションの差ということも気にされていたようですが、これこそ何を言っているんだろうかと感じた部分です。全国の部員がベストコンディションでなんて言うのは、どんな時でも無理がありますし、当の球児達が、地域差や環境の違いがフェアではないから勝つことが出来なかったことを言い訳にするだろうか。もし、それを心配する高校があるなら、それこそ、今年は不参加という選択をさせてあげれば良いではありませんか。
今大会を通じて選手をはじめご家族・関係者から一人も感染者を出さないためという一点のみが中止を決定した理由の方が、まだ、納得いきますよね。
開会式をやらないとか抽選会をやらないとか、そういうことはすぐに決められるわけですし、そうではない部分の調整を何をしたのか、どこが課題としてクリア出来なかったのか、もう少し説明が欲しかったです。
また、前向きな代替案などの検討や方針についても、あまり触れられなかったことも残念でした。小倉事務局長からはセンバツを夏に実施することについても現時点では考えられないという発言がありました。
日本高野連だけでは解決出来ない問題だらけだったでしょうから柔軟な発想などを出し、今までの概念には拘らない新しい形を期待していたので残念です。日本高野連という組織の限界を感じざるを得ませんでした。
悲願の日本一の夢を失った星稜野球部員を想う
何も出来ずに引退してしまう星稜高校内山世代。新チーム結成当初からチームの実力は高く全国レベルのチームだっただけに本当に残念です。まして、新2年生の野口君の成長。沖縄出身・U15日本代表に選出されたマーガード真偉輝君が入学し投手層も厚くなってきたのではと期待していただけに。また、勝手な思い込みですが、色々あった林監督だからこそ、父子で日本一になり良い意味での注目を集めるのではと期待していました。林監督の記者会見を見ても父親としての言葉は一言も発してませんが、内心は一緒に甲子園で戦いたかったに違いありません。そういう心境を察すると同じ親の立場としては辛いものがあります。
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